国王は、

静かにノイの体を抱き上げると、

側近たちに言った。



「棺を三つ………。
カル君とユイ、そしてノイ君の棺を………。」



そして、

国王は階段をゆっくり下りて行った。



「国王!
私がお持ちします。」



側近の言葉に

国王は小さな声で返した。



「いや
私に運ばせてくれ。」



国王は1階まで下りると、

そこに用意された三つの棺の

一つにノイを入れた。



そして、

側近からカルを受け取り

もう一つの棺にカルを入れ、



そして、

ユイを最後の棺に入れた。




国王の肩が


静かに震える………。



そして、

一粒の涙が

ユイの顔に落ちた………。