絶体絶命……


もう終わりだ……。


魔法には少し

時間がかかる。


もう、

逃げられない……


「もう………
ユイにこんな目
あわせたくなかったのに……」



俺が動こうとしたときには、

もう俺は腕を掴まれていた。



「ノイさん……!!」



俺たちがどうすることも

できずに立ち尽くしていると、

国王と

コウたちがやってきた。


「さぁ戻ってこい。
ユイよ……
お前を危険な目に
会わせるやつはもういない。」


「ノイさんたちは……
私の大切な人なの!!」


「惑わされているだけじゃ。」


「違う!!
ノイさんは私を初めて
理解してくれた人。
あの日から、
笑えなくなって
心を閉ざしてた私に
もう一度光をくれた……」



「ユイ………」



「分かってよ!!
お父さん………!!」