「お前らー!!!」


コウが国王に叫ぶと

マトが叫んだ。


「こいつの命、
無駄にすんなや!!」


マトのその言葉に、

コウとルクは

現実を突き付けられた。


「お前らの安全は保障する。」


マトがその言葉も聞かずに、

ルクはカルのもとに近寄った。


カルの体に手を当て

治療しようとするが、

魔法が反応しない……。




それは、

残酷にも





カルが死んだ………



それを示していた。



ルクは泣き崩れ、

カルを抱きしめた。



コウも

どうすることもできなくて、

ただ

静かなカルを

見つめることしかできなかった。