マトが、

カルのもとにやってきた。


「ユイには悪いことした思ってるし、
お前らには感謝しとる。
でも、悪いな……。
俺は国王に救われとるんや。
その時に俺は国王に
永遠の忠誠を誓った。」


マトが

カルの耳元で

小さくそう言った。


カルは、

唇をかみしめた。


「俺は仲間を守るためなら
何だってする!!」


「じゃぁお主は仲間のために
自分が犠牲になることはできるか?」


国王の

その質問に

カルは迷わず答えた。


「できる!!」


「では、
お主の命でそこの二人を助けよう。
約束する。」



カルはほほ笑み、

マトの刀が

カルの体を貫いた。



「カルー!!!!」


コウとルクの

叫び声も

もうカルには届かなかった。



カルは静かに

床に倒れこんだ。