周りを見渡すと、

国王に腕を握られているユイ……。


カルも……

コウも……

ルクも……


首元に刀を

突き付けられていた。



俺には、

全くわからなかった。



カルも、

コウもルクも

状況が理解できない

そんな顔をしていた。



「危ないよ……」


俺が小さな声で言った

その言葉すら

静かな部屋に響いた。



首元に突き付けられた

側近たちの刀は

下ろされなかった。



「ねぇ?
どういうこと……?」



俺が言った言葉に、

国王の顔が少し動いた。



次の言葉で、

俺はすべてを理解した……。