俺たち4人は、

行き来る時に使った

鳥に乗り急いでルイクに向かった。



俺たちは3日後の夜、

ようやくルイクに到着した。


俺たち4人は、

ユイのいる病院に行き、

ユイのもとに駆け寄った。


ユイはまだ、

意識を取り戻すことなく

眠り続けていた。



ルクは俺たちに、

山の頂上に生える『頂上茸』を

なるべくたくさん採ってくるように

頼んできた。


俺たちは、

山に向かって走って行った。


俺たちが病院から出ていくと、

ルクは緑閃石を手に持ち、

ユイの額に触れた……。


ルクの手が光り、

ユイの体全体が光りだしてきた。


エノバム族にとって

緑閃石はお守りとして持つもので、

ほとんどの者が

生涯使うことなく、

次の世代に受け継ぐのだ。


もちろんルクも

使ったことがない。



ルクは緑閃石の

力のコントロールができなかったが、

それでも必死に魔法を続けた。