俺とコウは

列車に乗り、

隣国に向かった。



応急処置は終えたとはいえ、

カルはまだ危険な状態だし、

ユイだって危ない。



早く治療してやりたいが、

ユイが気を失ってしまった時に、

俺もコウもユイも、

魔法が解けてしまい

元の顔に戻ってしまっているから

オルア国内で治療を受けることはできない。



だから、

急いで隣国に向かっている。


オルアは小さい国とはいえ、

列車で国外に行くには時間がかかる。



ユイの魔法で移動したときは、

長く感じなかった距離も

列車で移動すると

すごく長く感じる。



列車に揺られながら、

俺は窓の外を見ていた。


空は明るくて、

太陽が輝いていた。


昨日と同じような空で

他の人からしてみても、

同じような一日なのだろう。



そう思うと、

今日のことが夢だったのかと思い

不安になってくる。


でも横を向けば、

ユイもカルもいる。