兄ちゃんと仲よかったから
話聞いてもらってた

いつも難しい顔して聞いてたのは
知ってたけど
とうとうね、
静かな口調で言われちゃった





「やっぱお前、それやめとけ。」


あちゃー
言われてしまった

「チャット出会いとか、やっぱダメだろ。」

うん、知ってた

「騙されてることもなくないぞ。」

うん、わかる

「好きになりすぎる前に、もう終わらせとけ。いい恋とわ言えん。」


あーあ…。
もう遅かったんだよね。
好きに、なりすぎてる。

兄ちゃんの言葉に
何も言い返せなかった。

何も言えなかったけど
…頷いた。
わかったよって。

こんなの、軽い想いに聞こえる?
それがガチの恋だったみたいでさ
冷静に頷いたものの
思い知らされるよね。


めっちゃ好きじゃん自分…って。





いつも楽しみに待ってた電話が
明日はかかってこなければいいのにって思った。