うちやないもん…



ただ走って逃げる事しか出来んかった…



なんでやろ…



なんで涙が出るんやろ…



頭から消えてお前ら…



あのみんなの冷たい視線が心をグサグサ刺して行く…




空斗
「優輝歩!!!ハァハァ…」




「離せや!!うちやない!!なんもしとらんけ離せや…ゥッ…」




空斗は後ろから抱きしめてくれた…



けど…

今は優しくせんでよ…



空斗
「俺も見よったけわかる!!周りの奴らも気付いとる!だけん、お前を追い掛けんやった!!あの冷たい視線は西園寺にたいしてや!優輝歩を怨んどるやつげなおらんけ大丈夫!!」




「うぢなんもしどらん…ウッ…なんも…ウェーン…」




空斗はうちを離さんやった…



ずっと泣きっぱで崩れ落ちそうなうちをずっと抱きしめとった…



嬉しかった…


ちかっぱ嬉しかった…


「「高嶋じゃない!!先行!!高嶋ばっかり悪いもん扱いすんなや!!退学させるんやったら俺らもやめちゃるわ!!」」



すっごい大音量でクラスの奴らが放送を流した…



「空斗ぉ…」



空斗
「わかったやろあいつらの気持ち★お前の味方や!」