そんな私の気持ちとは裏腹に
試合は進んでC組の快勝だった




「いぇ~い!快勝だぜ!快勝!」


笑顔で走ってきた岡本に
自然と自分まで笑顔になっちゃう



「そうだね!おめでとう!」


次は何時から試合?と聞こうと思ったら



「そんなことよりさ、山本、好きな奴いる らしーじゃん!」


え!何それ!
動揺が隠せない


「え!?誰がそんなこと言ったの?」

「誰だっていーじゃねーか! たいがいの奴らは知ってるらしーぞ」


そんなー
皆に気づかれてるなんて!


でも一番肝心な岡本は
気付いてないみたいだし


「え!なんで! そんなに分かりやすいのかな…」


それでも少し心配になる


「で、誰なんだ?」

「////……っそんなの!
自分で考えなさいよ!
じゃぁ私行くからっ!!」