菜々と話しながらだと
学校までの遠い道のりも
一瞬で着いてしまう

靴箱で履き替えていると

「おはよっ!」

「あ、おはよ、岡本」

すぐに顔をあげて挨拶すると
何も言わずに私を
じーっと見つめる岡本

え、何???
私なんか今日、変??

あたふたしだした私を見て

「くくく、別に変じゃねーよ!
今日は髪の毛、朝から巻いて大変だっただろーな
って思っただけだよ」

「岡本まで!!!
これは巻いてないの!!
普段はアイロンで真っ直ぐにしてるだけで
もともとくせ毛なの!! 」

「あ、そうなの?
俺はこっちのくせ毛のほうが好きかな」


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思わず顔が真っ赤になってしまう

それをごまかすために

「岡本の意見なんて聞いてません!!
それに私はこのくせ毛が大嫌いなんだから!!」