「なあ、司!!」

教室の机に座り、給食を食べていると男子バスケ部員で俺の親友である川上 隆我(カワカミ リュウガ)から声をかけられた。


「隆我、なんだよ?」

「お前、日野さんと付き合ってんだって?なんで教えてくんなかったんだよー!!恥ずかしいのか?」


別に日野とはあまり進展してないし、隆我に話す必要がないと思ったから言ってなかっただけだ。

「ん?たまたま言いそびれただけだ。」

「またまたー!!照れちゃってぇ。日野さんって可愛いよなー!!背ちっさいし、性格いいし。」

「そおか?」

日野のことなんか最近全く考えてなかった。

「あ、そーいやぁ日野さんに司にこれ渡して欲しいって頼まれたんだった!!」

隆我がポケットから取り出したのは可愛らしいメモだった。


「えーっと・・【今日の放課後、部活なかったら図書館に来て欲しry」

「バカッ!!読み上げんなッ」


俺は隆我の手にあったメモも取り上げた。

そこには綺麗な字で【今日の放課後、部活なかったら図書館に来て欲しいな。日野 真菜】と書いてあった。