「はぁっ!?
なに言ってんだよ、悠宇翔!!」

俺は悠宇翔がふざけてると思ったんだよ。

でも、違った。

「もうね・・・バスケはやらないの」

「どーしてだよ!?」

「やらないって決めた・・・から」

「怪我が怖くてバスケしないのか?
そんなんお前らしくねぇじゃねーか。」

「私らしい・・・・・。
私がどんな気持ちでいるかも知らないで、勝手なこと言わないでよ!!」

悠宇翔には珍しくヒステリックに叫ばれた。

その声でクラス全員が静まり返る。

そこに稲葉がきた。

「早月・・・どうした?
なんかあったか?」

「な、なんでもないです。
私は別に・・・・・。」

「早月、無理するなよ。わかったな?
どうしても嫌なことがあったら言えよ?」

「ありがとうございます。」

普通に稲葉と接する悠宇翔に怒りを覚えた。