悠宇翔side

後ろから肩をポンポンと叩かれ、私が振り返ると頬に刺さった人差し指。

「うわー、悠宇翔引っかかったー!!」

後ろにいたのは幼馴染で親友の司。

今は桜舞い散る4月。
私たちは今日から中学2年生へと進学する。

「何よ、司!!」

私がそう声をあげると、司はすましたように鼻で笑って

「悠宇翔って絶対こーいうの引っかかるよなー!!すっげえおもろい」

「しっ失礼ね!!
今度は引っかからないもんねーだ。」

「さぁ、それはどーかな?」

司は笑ってそう言うと、男友達の方に駆けて行った。

司はバスケバカでアメリカのプロバスケにも詳しい。
私と話がよく合うから話してて楽しい。

ちなみに、司は男子バスケ部で私は女子バスケ部。
私の背の高さを生かした部活をやりたかったんだよね。