「そんなのあったっけ?」

おなかの底まで響く低いハスキーボイス。

だけど、どこか優しい感じの声の持ち主。

この声どこかで・・・。

「おーーっ!蓮。なんだお前いつからそこにいたんだ?」

「凌介がナンパ失敗したところから。」

「ちがっ!!失敗じゃなくてこの子は用事があるの!!」

「あっそ。」

「あっそって・・・。ていうかお前も代表だろ!!この子と一緒に行けよ。先生に呼ばれてるんだろ?」

そうだ。私と一緒に挨拶をした、鷹城男子高等学校の代表。

「どうも。高田蓮です。」

そう。高田蓮。男の人が嫌いの私も認めたイケメン。