とはいうものの、やっぱり嫌いなものに変わりなく、
今日を迎えてしまった・・・。
「えーーー・・・。鷹城も桜花も仲良く今日の入学交流会を楽しましょう。」
各学校の校長の挨拶が終われば桜花と鷹城の代表挨拶。
桜花の代表はもちろん私だ。
「桜花女学院高等学校代表、藤崎蘭。」
司会の先生の言葉で私は演説台に立った。
「こんにちは。今日の入学交流会では互いの学校の仲を深め、楽しくいいスタートを切れるようにしましょう。」
とは言うものの、本当は仲なんか深めたくないんだけど。
「次、鷹城男子高等学校代表、高田蓮。」
そんなことを考えている私の隣に立ったのは、
長身のイケメン。そこら辺の男子とは違うエリートオーラ―が漂っている。
男の人が嫌いの私でも、思わず見とれてしまうぐらいだった。
しかし、体は正直。私の腕にはこれでもかとばかりの鳥肌が・・・。