「おーい!蘭ちゃん、生きてるか―!!」

「ダメ、もうすぐ死ぬわ。」

「あはは!蘭ちゃん相当嫌いみたいだね。」

「もうなんなのいったい!ただでさい暑苦しいのに、もう体感温度1500度ぐらいだわ!」

「おっ!出た。蘭ちゃんのセレブリアンジョーク。1500度とか、もう鉄溶けてるよ。」

ほんとね佳奈。私、思考能力まで低下しちゃったのかしら・・・。

そう思っていたとき、放送が流れた。

「えー。桜花女子の熱い応援にこたえられるよう、鷹城男子は精一杯がんばりましょう!!ただ今から、スウェーデンリレーを始めます。選手入場!!」

「おっ、蘭ちゃん始まったよ!えーっと・・・、あっ、蘭ちゃん蘭ちゃん!神地君、こっちに向かって手を振ってるよー。神地くーん!!頑張ってねーー!!」

こっちに向かって手を振るとか、図々しすぎるでしょー!?なに考えてんの神地凌介!!

って、

「佳奈もなに手を振ってるのよ。」

「えー。神地君かっこいいしいいじゃーん。」

そうだった・・・。佳奈さんはこういう人でした・・・。