どこかの田舎にあるごく普通の中学校にて、ぼくはいたって平凡で平和で和やかな日々を過ごしていた。

 いた、のだけれど。

ついさっき、それは無残にも終わりを告げた。
 別に、とりわけファンタスティックなことが起きて世界が終わってしまったとかいうわけではないけど……。
ぼくの平和な日々は終わった。

嵐。台風。
 彼女には後者の方が合ってると思った。