「香澄ー。」 「ん?何?」 暗い道を手を繋ぎながら歩く。 「かーすーみー」 「何~?聴こえてるしぃ~」 「あはははは」 心は、何度も私の名前を呼んで 笑った。 よくあるんだ。 こうやって、心が訳もなく私の名を呼んで 嬉しそうに笑うの。 私も、嬉しい。