「迷う…けどこれかな?」


そう言って私は
ケーキがモチーフの
ストラップを指さした。


「へぇー、なるほど…」


天野君はそう言うと
何か考え事をし始めたように見えた。


「…誰かに、あげるの?」


私は気になってしまい
無意識にそう言ってしまった。

あっ…ヤバイ……


「そ、プレゼント」


天野君は頷きながらそう答えた。


「か、彼女?」


天野君なら彼女いてもおかしくないし

彼女いると、思うし……


「んーん、違うよ。彼女いないし」


ほっ……良かった

彼女いないんだ……