食事が終わるとみんなそのまま広間に残った。

「なぁなぁ昨日は突然で話せなかったけど。今日は話そうぜ」

確かこいつは藤堂平助。

「お前とは年が近そうだから、平助って呼んで。お前のこと真紘って言うから」

勝手な。

「俺のことは“新八”でも“しんぱっつぁん”でも“ぱっつぁん”」

じゃぁ・・・適当でいいや。

「俺は左之な!よろしくな!」

強制・・・

他は、適当に“さん”付でいっか。

「よーし!歓迎で酒、飲みに行くか!」

と立ち上がる、平助。

「あ、いや、酒飲めない」

「なんだー?酒弱-のか?」

「いや、女だからだろ」

「そこは関係ねーんじゃねーか?新八」

あれこれと・・・

「いや・・私、16歳で、私の時代だと20歳までお酒は飲んだらいけないから」

「へぇ~。厳しいな。お前の時代は」

「この時代のほうが厳しいと思うけど」

「そうか?まぁこの時代がいいんだし、飲もーぜ」

「遠慮しとく」

「遠慮なんてしなくたっていって」

いやいや、よくないんだけど

「左之、もういいだろ。真紘はお茶にしとけば」

「ちぇ~」

「平助もいいよな?」

「あぁ」

って、私は結局飲みに行くってことになってんの?

うわー・・・

これはこいつら3人だけの酒飲みになりそう・・