「と、とりあえずだ、私たちの名を名乗ろう。私は・・
「近藤勇」
「「「!!」」」
なぜそんなに驚く‥‥。
「近藤勇。農民。宮川久次郎の三男として生まれる。幼名は宮川勝五郎。その後、正式に近藤周介の養子縁組し、今の近藤勇になった」
すごく驚いている3人。
「右の男は、土方歳三。農家で、石田散薬を売っていた。少年時代はバラガキと呼ばれていた。ふん、この偽武士じじぃが。勝手に私を長州と決めやがって、エラそうに!!」
「んだと!!」
「ふん。これで分かっただろう。私が未来人であることが」
「あ、私は?私はわかりますか?」
と、隣男が聞いてきた。
知らねーよ。
でも…、顔が美形・・、髪も真っ黒…まさか…。
「あ、わかりました?沖田です。沖田総司です」
とにっこりして言った。
確かにイケメンではないが、かっこいい系だ。
いや、かっこいいというより、可愛い?・・・いや、ちょっと幼い顔立ちだ。
笑うとヒラメ顔…ではないな…。てっか、ヒラメ顔ってなんだ?どんな顔だよ。
「沖田総司。江戸の白川藩屋敷で生まれる。義理兄に林太郎。姉がみつにきん。明るく、いつも冗談を言っては笑っている、陽気な人。子供好き」
「すごいです!」
「まだ、足りませんか?偽武士さん?」
「・・・そりょぁそーだ。んなもん。どっかの誰かに聞いたんだろう。江戸のやつとかに」
ちっ
まぁいい。私は不敵に笑み、
「菜の花のすたれに登る朝日かな 春の草 5色までは 覚えけり」
「なっ!」
土方は驚き、近藤は???としており、沖田さんは笑いを堪えている。
「豊玉発句集より」
「あはははー!」
ついに笑ってしまった沖田。
下手すぎてワロタwww
みたいな?いや、実際、下手だが。
顔はいいのに俳句は残念。
「それでもだめなら・・・私の手荷物、何処にある」
「あ、持ってきますねー」
と、沖田さんが、障子を開けて取りに行った。