私はそのまま椅子に座り、泣いた。 拭っても拭っても 涙は止まらない。 「...うっ、うぅ」 爽太の気持ちも 彼女の気持ちも 分かっていなかった自分に対して 怒りが込みあがった。 こんなにも空は晴れているのに 私の心はくすんでばかり。 いつもいつも 爽太を振り回してるのは 私なのかもしれない。 今までの出来事が蘇って 一層苦しくなった…。 "ガラガラガラっ" 急に教室のドアが開いた。 …爽太?