ずっと奥にある心の扉に


ノック音が響いた




何個も掛けたはずの錠は


君が触れた瞬間


簡単に外れてしまった。




「触れてほしくなかった」


君にだけは


溢れた想いは届くこともなく


行き場を失くして水になって


目から溢れた。




君に届かないなんて


分かりきった想い


しまっておきたかった。




今、前よりも遠く感じる君が


開きっぱなしの扉のせぃで


よけい恋しくて


張り裂けそうな胸が苦しくて



忘れてしまえたらいいのにって


何度も思った。




君が好きなんだ


誰よりも君が。


この気持ちは変えられないよ




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