すると、瑞葵が言った。


「あれって、もしかして
………篠川じゃね?」



えっと、確か『篠川』という名字は私達の学年では、1人しかいない。



例の転校生
『篠川』羽舞ちゃんだった。



「え、ホントに羽舞ちゃん?」



確かに羽舞ちゃんも、華奢で肌も白くて、黒髪だけど、 あんな大きい声を出しそうではなかった。




「だと、思うけど。
しょうがないから、俺が行って直接確かめてくるわ。」



「え、ちょっ……待っ」



みんな、止めたけど行ってしまった。