そして、わたしたちは青桜の試合が行われているコートに向かった。


――――――


コートに近づくと、
気のせいか、他のところよりも女の子たちの黄色い声援が大きい気がした。



「すごいねー、さすが青桜。ギャラリーの数がはんぱないね。」


と、隣のクラスの子が言った。



わたしも千尋もみんな頷いた。(瑞葵を除いては)


まだ、機嫌が悪いのかな、瑞葵?



そう考えていると、コートが見えてきた。




すると、前の方から回りの声援に負けない、大きい通る声が聞こえてきた。