「この前配られたプリントに書いてあったよ。ほら。」

そう言って、千尋がが渡してくれたプリントには確かに『青桜』の文字が刻まれていた。



(ていうか、試合にまでプリント持ってくるなんてどんだけ真面目なわけ?)



「なぁ、なぁ、その『青桜』ってそんな強いのか?」



まさか、青桜を知らない人がいたとは。

ちょっと引いた感じの眼差しを瑞葵におくる。



「確か、毎年インターハイとかで優勝しているすごいところだよね。」