「おはよー。」
バタバタとうるさい足音が廊下に響く。
「あぁ〜。」
私は、面倒くさくて軽くうけながす。
「あっ、おはよっ!瑞葵くん。ほら、歩も返してあげなよ。」
「おはよー、ちひろん。ちひろんのいうとおりっ!せっかく挨拶してあげてるのに。」
なぜ、うえからなんだぁ?
「はいはい、わかりましたよー。おはようございますぅ〜。」
あ〜、もうむかつくなぁ、朝から。
さっきから、朝だというのに、語尾を伸ばしながら話しかけてくるのは、
幼なじみで、腐れ縁の、
藤野 瑞葵(とうの みずき)
普段は、いいやつなんだけどなぁ。