ーーどうして居るのよ?
疑問ばっかり頭に浮かぶ。
それもそのはず、この高校を受けるなんて言ってもないし、高校だって違ったはずなのに………。
その事を思っている内にアイツは、私に近づいてきて
「教えてやろうか?どうしてここに俺が居るか」
と耳元で囁いてきた。
ーー別に聞きたくもない。
「……なん…やめて……近寄るな~」
耳が弱いのを知ってて、耳に息をかけてわざとやって面白がっている。
「………へぇー強気だな。高校デビューでも狙ってるのか?」
「………なぬ」
「図星だな。そろそろ聞きたいだろう?実は、お前の母さんに聞いてたんだよ」
ーーーあの裏切り者!!