ー翌日ー
病院のベッドの上で目が覚めた
隣には時也が椅子に座って寝ていた
私は時也の寝顔を見て
こんなにカッコよかったっけ!?
と思った
その時、主治医がノックをして病室に来たと同時に時也も飛び起きた
時也は
「お嬢、大丈夫なんですか?」
目を見開いて言った
私は とっさに
「大丈夫よ」
笑顔で答えた
主治医は
「本人とお話ししたい事があるので席を外し
て頂けますか?」
時也は席を外した
「私は主治医の山中と申します」
私も挨拶した
山中先生は昨日の事を説明した
原因は疲れからきているのかもしれない、と言われた
話せる事があれば相談して下さい、と言われたが そんなこと出来ない
私は大丈夫です、と言った
その日の夕暮れ時に私と時也は帰宅した
組の皆には心配かけてしまったと反省した
時也に連れられ自室へ行った
部屋には布団が敷かれ 早く休めという気が伝わってきた
「お嬢、今日は休んで下さい
最近、ずっと無理をされていらしたので…」
「大丈夫よ」
笑って答えた
「俺は・・・
俺にとってお嬢は大切な人なんです」
ムキになり切なさそうに言った
私はムキになった時也を初めて見てビックリした
いつもは何事にも冷静な時也が・・・
今日は大人しく寝る事にした