それから1限目・2時限目…と、何事も無く授業が進み

気付けばもぅ…


「り-お-…理央ッ!!」


「んがッ」


「あ-ぁ…顔に教科書の跡付けちゃって…。
もぅお昼だよ??
悠斗屋上で待ってるよ、多分。」


お昼!?

えッ…だって3時限目数学で私ちゃんと起きてて、4時限目は―…


…あれ??
4時限目何だっけ??

まったく記憶に無いんだけど。


「それは山本が4時限目爆睡してたからだよね??
机に突っ伏してww」


「あぁ、なるほど-…ッて私今声に出して言ってた??」

「普通に言ってた(笑)」


あちゃ-…。


てかはやく行かなきゃ悠斗に怒られるッ!!


「咲季行こッ!!
悠斗さらに不機嫌になるよッ」


「だから咲季はさっきから行ってんじゃん…。
またね、光。」


「んじゃッ、工藤クン!!」


「お-。」


この教室から屋上まで遠いんだよね-…。


こうなりゃ全速力だッ!!



「ちょッ…咲季走るの苦手ッて言ってるじゃんッ!!」