「…うき…りゅうき!」 「えっ?」 紗結の呼ぶ声に目が覚めた。 「琉季、先生に当てられてるよ」 「あ、えっと、数学だっけ?」 急いで机の中から教科書を取り出した。 数学の先生、怒ると怖いんだよな… 「数学の宿題 琉季やってないでしょ?」 「やべ…忘れてた」 「ほらやっぱり。 先生!この問題 私が答えます」 「じゃあここは、紗結に任せます」 そう言って俺は また眠りについた。