──教室


「あ、日和たちぃ。もう19枚全部集まったよ?」


「えー、何それー。」



他の女子に言われ、わたしたちは肩を落とした。



結局活躍の場面は0である。




「んでね、クイズ好き天才軍団に任せた。」


その子は1つの机に固まる秀才軍団を指差してから、

ぐっと親指を突き立てた。



「あー、そっかあ。便利だねぇ。」


日和がのんびりと言った。


「おばあちゃんみたい。」


わたしは思わず呟く。



「何それ!」