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校庭で宝探しが開始されてから、20分ほど経っていた。



わたしは日和たち4人で、2階を探していた。



3年生は卒業遠足に行っているため、

とても静かだった。



「うーん…さすが相崎だねぇ…」


日和は考え込む探偵のように、

指を顎に当てて呟いた。



「うーん…1回教室戻ってさ、どんくらい集まったか確認してこない?」



わたしは適当に提案した。


だってもう2回も回っているから。



「うん…そうだね。」



みんながうなずいてくれたため、

わたしたちはのんびりと教室に戻った。