「おはよう、美月」


リビングに入ると、お母さんがそう言って来た。

ちなみに、美月っていうのは私の名前。

愛原美月(アイハラミツキ)。

「おはよう」

お母さんの横では、先に降りて来ていた唯が朝ご飯を食べている。

「何時もこうやって起きてくれば唯も楽なのにねぇ」

私の分の朝ご飯が用意されたテーブルに着く私に、お母さんがそう言ってくる。