『きゃぁぁぁぁ!』

『見せつけるねぇ』

途端に沸き上がる悲鳴にも似た歓声。

「やー、さすがベストカップル!さ、最後にそんなお二人から一言ずつどうぞ!」

は、え・・・・・・。

一言って・・・・・・・。

ぼーっとする頭にそんな声。

「はー。今程いい友達を持って幸せと思ったことはねぇな・・・・・・」

客席に見えるあーちゃんや竜二君に恨めしい視線を送る優斗君。

そして、司会者さんは私にマイクを預けてきた・・・・・・。

うー、でも、優斗君が勇気を持ってキスしてくれたんだから、私も頑張らないとって思う。