さっきまであんなに平然としてたのにって思いながら、何気なしに床に視線を落とす。

それがいけなかった。

「もう本当にやだあぁぁぁ!」

そこにあったのは、ゾンビの頭。

ちらっと見ただけだけど、何か瞬きまでしてるしぃぃぃ。

「ほ、ほら。さっさとゴール抜けるぞ」

そんな私に慌てたのか、私の腕を取ってダッと走る優斗君。

うぅぅ、本当にここはもうやだよぉ。