「え?おい、美月?」

慌てて振り返る優斗君は、落ち着いてその実写ゾンビに銃を向ける。

「美月にさわんじゃねぇよ」

何て言いながら実写ゾンビに撃つと、命中した光点が浮かび上がって倒れる。

「しかし、すげぇ特殊メイク。映画とかでもこんな感じなのかな」

倒れた実写ゾンビを見下ろしながら冷静に観察する優斗君。

「うー、早く行こうよぉ」

私はというと、それを見ないようにしながら優斗君の袖を引っ張る。