「おー、そうか。今日か、片瀬君とデートは」

廊下でお母さんと話していると、奥からお父さんまで出てきた。

「うん」

「はっは。片瀬君ならお父さんはいつでも大歓迎だぞ」

「も、もう。娘をからかわないの」

「ん、お父さんは本気だぞ?」

何か、私以上に周りがうかれてる、そんな気がしてきた・・・・・・。

でもそうだよね。

ずっと悩んで皆に迷惑かけてきた事が、この街に帰ってきて解決しそうなんだから。

それに、家族は私の優斗君への気持ちも知っているから。