「ったく」

優斗君はその背中にそんな言葉を向けている。

「じゃ、私も帰るね。久々のデートだから~」

あーちゃんも鞄を手に、そんな事を言いながらクラスから出ていく。

「おー。せいぜい化けの皮剥げないように気を付けろよ」

クラスの子が、そうやってあーちゃんをからかっている。

「うっさい。どういう意味よ」

残ってたクラスの子達はそれに大笑い。