「美咲さん、折角連れてきてくれたのにごめんなさい」

美咲さんには本当に申し訳ないけど、今はここには居たくない。

「私、帰ります・・・・・・」

悪いのは自分だって言い聞かせても、やっぱりショック。

私は涙を堪えながら、お店を飛び出した。

「みっちゃん!!」

私の背後に、あーちゃんの声が響いたけど、止まりたくない。 

今は1人になりたい。

ただただ走った。

思い切り泣きながらも走った。

一方通行な恋だったのに、心にぽっかり穴が空いたみたい。