「ね、それよりさ。私とたまには寄り道してこーよ」


あーちゃんは私の手を取ると、グイグイと引っ張っていく。

「わ、ちょ、ちょっと待って・・・・・・」

もう、強引なんだから・・・・・・。

「ん、用事でもあるの?」

振り返るあーちゃんに

「うー、鞄くらい取らせてよぉ」

って言う。

そんなに慌てなくてもいいのに。