「別にお前の思ってるような事はね・・・・・・」

更に言葉を続けるが

「はいはい。お前、表に出してないつもりだろうけど、めっちゃバレバレだぜ?気付いてねーのは美月ちゃんだけかもな」

と遮られてしまう。

ぐるっと肩に腕を回して、囁くみたいに言われる。

美月には聞かれないように、一応気は使ったつもりなのか。

「だから違うって」

「やれやれ、全く説得力ねーよ。ま、美月ちゃんの反応からすると前途多難って奴だよな」
 
ったく、言いたいこと言いやがって・・・・・・。

しかし、確かに正論なんだよなと内心で深いため息。