「おっす」

竜二も軽く手をあげて、美月にそう返している。

「あ、りゅーくん」

前を歩いていた悠も竜二に気付いたのか、振り返ってそう声をかけてきた。

「お、おはようございます」

唯はちょっと悠の陰に隠れるように体を引きながら、恐々といった感じで挨拶している。

唯は竜二が苦手らしい。