「…何かおる 動物さんやろか?」

「あぁ、えーなぁ 俺、麻羽ちゃんの天然聞いてるだけで心が和むわぁ」

山木がのほほんとした笑みで言った。

麻羽はウチ天然ですか? という表情で草むらに目をやっていた二人を見た。

「山木、何かオッサン臭いで」

小塚が呆れ半分に言った。
「酷っ! お前、日に日に毒舌になっとるわ お父さん悲しッ」

「俺…そんな阿呆で変態親父いらん」

呆れ半分から完全に呆れ顔で小塚は言う。

山木は、息子が父を虐めてくる…と呟き拗ねたようにしゃがみ、地面に円を何回も書く。