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「たっだいま~」
前夜、海に「好き」と告白され、今日は朝から上機嫌の愛子である。
当の海は、九月から着任する春星学園幼稚園に、朝早くから出掛けている。挨拶やら色々用事があると言っていた。
今日は、ひとりで塾に行って欲しいと言われ……いつもなら拗ねる所だが、愛子にしては珍しく素直にOKした。
遅い時間の授業はパスして、愛子は明るいうちに帰宅する。
なんと言っても、今夜はふたりきりで過ごせる最後の夜だ。明日には母が帰ってくるからである。
と、なれば……。
初めてのアレコレを期待しても、十八歳の恋する乙女としては当然だろう。可愛い下着は持っているけど、ここぞというときの勝負下着は持ってない。かといって、姉のタンスを漁るのもイヤだ。
愛子は綾辺駅前で、できる限りエッチ過ぎず可愛い過ぎない、それでいて、少し大人っぽい下着を購入して帰って来たのだった。
だが、そんな愛子を迎えてくれたのは……。
「あら、おかえりなさい、愛ちゃん。早かったのね」
「お……母さん。……なんで?」
「お父さんも一緒なのよ。お土産買ってきてあるから。ほら、そんなトコに立ってないで、早く入って来なさい」
帰宅は明日の予定だった。それがなんで? と不思議でならない。
しかも、父まで一緒だという。これでは、かなり経験がありそうな海でも手は出せないだろう。
「たっだいま~」
前夜、海に「好き」と告白され、今日は朝から上機嫌の愛子である。
当の海は、九月から着任する春星学園幼稚園に、朝早くから出掛けている。挨拶やら色々用事があると言っていた。
今日は、ひとりで塾に行って欲しいと言われ……いつもなら拗ねる所だが、愛子にしては珍しく素直にOKした。
遅い時間の授業はパスして、愛子は明るいうちに帰宅する。
なんと言っても、今夜はふたりきりで過ごせる最後の夜だ。明日には母が帰ってくるからである。
と、なれば……。
初めてのアレコレを期待しても、十八歳の恋する乙女としては当然だろう。可愛い下着は持っているけど、ここぞというときの勝負下着は持ってない。かといって、姉のタンスを漁るのもイヤだ。
愛子は綾辺駅前で、できる限りエッチ過ぎず可愛い過ぎない、それでいて、少し大人っぽい下着を購入して帰って来たのだった。
だが、そんな愛子を迎えてくれたのは……。
「あら、おかえりなさい、愛ちゃん。早かったのね」
「お……母さん。……なんで?」
「お父さんも一緒なのよ。お土産買ってきてあるから。ほら、そんなトコに立ってないで、早く入って来なさい」
帰宅は明日の予定だった。それがなんで? と不思議でならない。
しかも、父まで一緒だという。これでは、かなり経験がありそうな海でも手は出せないだろう。