【蘭side】


「…遅いな〜」


もう10分経つよ〜!

いつもは、すぐ来るのに。

塾長とかと、話してるのかな?


「あれ?蘭ちゃんだー」

「あ…和さん!」


和さんが自転車で私の横にとまった。


「ここで、なにしてんの?」

「あー…えっと…」

「あ!悠羅か〜」

「……うん」

「いいよな〜!俺は今日麻凉いないからつまんないんだよ」

「あはは!そっか。麻凉今日いないもんね〜」

「蘭ちゃん羨ましすぎ〜」

「そう言う和さんだって、いつもは麻凉と一緒のくせに〜」

「まぁな!あ、悠羅女子生徒に止められてたよ」

「え!!」


悠さん…。

はやく戻ってきて〜!


「あいつ、人気だからな」

「だよね〜…」

「ま、悠羅も必死で女子の輪から抜け出そうとしてると思うよ」

「…そうかなー」


女の子たちと、話してデレてたりして。


「悠羅は、蘭ちゃんのこと超好きだし?」

「…////!」

「あははっ、蘭ちゃん顔赤いよ!じゃ、俺帰るね」

「…あ、うん!ばいばい」


和さんは、ヒラヒラ手を振りながら帰って行った。

なんか和さんご機嫌じゃない!?

もしかしたらこれから、麻凉と会うのかも♪

いいなー!

羨ましいっ。