「…ここに座るか」

「うん」


学校近くの小さな広場みたいな場所。

コンクリートの階段に私たちは座った。


「なにも…されなかったか?」

「うん…、綾斗のおかげで!」

「そっか!良かった…」

「ありがと、綾斗!」

「おうっ」

「あ…学校に連絡してないよね?」

「あ、愛梨がしてくれてる。だから親に電話とかこないから、大丈夫だよ」

「…そっか」


愛梨にも感謝しなきゃ!


「あの人…蘭に何の用だったの?」

「あ…」


どうしよう…。

言っても、大丈夫かな?


「つ、付き合ってる人の…元カノ…みたいな感じで、別れてっていわれた…」

「うわ…、怖っ。そして最低」

「だよね…!」


もう本当に怖かったし!

叩かれてたら、泣くかも(笑)