「あ、僕の知り合いの衣装レンタル屋さんいけばー?」

…想くん、知り合い多くね?

「んじゃ今日寄ろう。想くん、行こう。今日。」

「えー…面倒。」

はあ…
想くんの面倒くさがり発動…

「そんな、家でもぐうたらしてるし健康考えなさいよ…。夕食のメニュー考えるの大変なんだから…」

「「「「「家…?夕食のメニュー?」」」」」

?え、嘘、声に出てた?

「あ、ちがうのっ想くんの両親と仲良くて。そーゆー話、たまたましただけだからっ」

「…ふーん。親公認?」

「公認てなにが?」

「んー?なんも。」

「えーっ教えて!」

「…あんたら付き合ってんでしょ?親公認なら色々と楽だね」

…?へ?

「なにいってんの?まさか私と想くん?アハハッありえなーい♪どうみてもおかしいでしょ、この組み合わせ。」

「…華ちゃん、遠回しに傷つけられた」

シクシクと想くんが泣く真似してる。
ん?はなはななんかゆうたー?

「違うの?この噂有名なのに」

「なにいってんの、叶!」

…うそー、有名?


帰り道、嫌がる想くんを引きずり衣装借り屋さんに行った。

「陸くーん!久しぶりっ」

茶髪の男がでてきたっ
いわゆる爽やかイケメンっ

「すみません、和久井華といいます。衣装をお借りしようと…」

「わー想一段と可愛くなったな!あ、華さんよろしくねー」

「陸くん、華ちゃんは凶暴ー怖いーっ」

コツン…いや、ゴツンと想くんの頭を殴った。
初対面の方になんて紹介するのよっ

「ははっ、ナミにそっくりだな!この恐ろしさ」

「誰が恐ろしいって?陸」

「げっ」

後ろから私と同じ、腰まである黒髪に整った顔… これは…
「…美人」

「わ、可愛いこがいるわ♪あ、私陸の妻のナミです」
わー、綺麗だ…。

「んで華ちゃん、なに借りにきたの?」

「あ、文化祭でメイド服です…約15着…。」

「あー、セーフっギリギリ16着あるー」

よかったー…

「あっ」

「へ?」

「ねこメイドしかないわー」

「あっそれ最適ですっ。うちでやるのにゃんこカフェらしいんで」

「おー、よかった」

「陸くーん、これ借りたいんだけど。」

「おけー、ねこメイド16着で一日だと…」

こんな感じで無事借りれました。