その後も何かぶつぶつと言い合いしていたが私は帰りに甘味が食べられる事に頭いっぱいだった。
ガッシャャン
何かの壊れる音が京の町に響く
「行くぞ」
「うん」
「はい!」
私達はその音の方へ駆け出した
「新撰組である! 」
「何があったのですか?」
総司が話しかけた女性は恥ずかしそうに顔を赤らめていた
いや、
総司はカッコイイからわかるけど、
非常事態じゃないの?
「最近このへんを荒らしている猫が…」
あ、
全然非常事態じゃないのね。
てか、
猫、何をしてんだよ。
「わかりました。どんな感じの猫かわかりますか?」
「黒猫です」
総司は一と目で会話し彼女にありがとうと言いその場から離れた
「猫ね~」
総司は苦笑しながら呟いた
「はぁ、
副長に報告しなければな」
ってことは…
甘味行けないじゃん?
ガ――――ン…
まぁ、
仕方ないよね…
「報告してから行こう」
その言葉に私はパーっと上機嫌になった
「早く行こぅ!!」
私はランランとスキップをしながら屯所に戻った